「仮交際」って何??そこではどんなことに気を付けるといいの?
仮交際をしている人がいるんだけど、あと数回会ったら真剣交際に進むかの決断を迫られて…。正直、数回会っただけで、相手のこともよく分からないままだったし。何か相手のことをよく知るコツってあるの?
結婚相談所によってさまざまですが、「仮交際」の基本は3か月。その間に月二回会ったとしてもたった6回の中で結論を出していかなくてはいけません。相手と自分の心を知るポイントとして大切なことは「楽しいと思わせることも大事」「楽しいと思えるかも大事」です。今回は心理学から、使えそうなテクニックを抜粋して、相手を楽しませる方法や、自分が楽しいと思えているか確かめる方法などを紹介します。ぜひ、最後までお読みください。
仮交際って、なに??
仮交際までの流れ
仮交際は、上記のような流れで進んでいきます。つまり、
「二回目以降同じ人と会うこと」=仮交際
となるわけです。
メールのやりとりをしたり、デートの場所を決めたりすることができるようになるのも、この「仮交際」からになります。
ペアーズなどの出会い系アプリと、結婚相談所のシステムはこの点が違っていますね。
つまりこの仮交際からが、自分の個性を出したり相手の個性を知ったりすることができる場になるわけです。
仮交際と真剣交際のちがい
仮交際中は、他の人と仮交際をしてもOkです。できるだけ多くの人と関わって、自分の好みを知っていく、そんな期間が「仮交際期間」になります。しかし、この仮交際と真剣交際、結婚相談所によっては区分をしていないところもあります。
また、IBJのように、厳しいルールをもうけているところもあります。
仮交際中のルールは?仮交際の区分がない結婚相談所は?
ルールが厳しめIBJグループ(IBJメンバーズ、サンマリエ、ツヴァイ、IBJ正規加盟店)
・仮交際期間は最大3か月まで。
・3か月で、「真剣交際に進む」か、「交際終了」か、を選択しなくてはいけない。
ルールはあくまで目安派(ゼクシィ縁結びエージェント、パートナーエージェント)
・仮交際期間は1~3か月であるが、それはあくまで目安。
ルールなし派(エン婚活エージェント、オーネット、ノッツェ)
・仮交際や真剣交際という区分はなし。
・3か月で結論を出すということもない。
結婚相談所によってまちまちではありますが、いつまでもダラダラと仮交際を続けていても、ストレスがたまってしまうだけなので、3か月を目安に(月に二回会うとしたらおよそ6回会ったらを目安に)相手のことを知る工夫、自分が楽しいと思えているのかを確かめる方法などを書いていきます!
楽しいなと思わせるコツ①「単純接触効果」をつかおう
さて、ここからは心理学を利用して、仮交際を成功させていくコツを紹介します。コツ①は「単純接触効果」というものです。
単純接触効果とは、社会心理学の用語で、「物理的に接する回数を増やすと好意を抱きやすくなる」というものです。
小学校一年生のころ、「担任の先生が好き」という子が多いですよね。これは、単純に毎日顔を合わせる機会が増えることで、好意を抱きやすくなるからです。
この単純接触効果を応用すると、手法は以下の2つになります。
・仮交際期間の3か月、できるだけ毎日メールをすること。
・メールだけではなく、写メも送って見る機会を増やすこと。
メールの回数というよりも、「毎日メールをするか」ということの方が重要です。これも、エビングハウスの忘却曲線によりますが、人はゆるやかに忘れていくからです。存在を思い出すためにも、メールの回数ではなく、毎日一回でもやりとりをすることで、存在を認識してもらいやすくなります。
さらに、単純接触効果を倍増させたいなら「写真」がおすすめです。「何かを食べたよ」というメールとともに自分の写真を添える。少し勇気がいるかもしれませんが、物理的に見る機会を増やすことができるので、仮交際期間中はぜひやってほしいなと思います。
楽しいなと思わせるコツ② 「環境閾値説」で、自分を魅せよう
続いては、ジェンセンの「環境閾値説」です。環境閾値説というのは、「もっているものの良さを一定以上引き出すためには、環境が大事」というものです。
たとえば、アイドルのコンサートを想像してみてください。アイドル、つまりタレントさんのもっている顔面の良さ、キラキラしたオーラを一定以上引き出すために、コンサートでは最高の「環境」を用意します。
つまりファンは、コンサート会場で実際にキラキラした環境の中で、アイドルに会えるという体験をすることで、「より」満足するわけですね。やはり、環境つまり場の設定は本当に大事ということになります。
この環境閾値説を応用すると、手法は以下の2つになります。
・自分の魅力を引き出せる「場」がどこかを知って、そこでデートをする。
・魅せるデートの日こそ、「聞き役に徹する」こと。
まずは自分を知ることが大事です。アウトドアが好きなのか、インドアが好きなのか、アウトドア派ならキャンプ、スポーツなどで魅せることができますし、インドア派なら美術館や、とっておきのお店を紹介して魅せることができます。
ちょっと自分の才能が分からない…という方は「誰からも選ばれない 婚活で必要な3つの力①」に自分の才能を見つける手段を書きましたので、お読みください。
そして、この「魅せるデート」のときに大切にしてほしいことが一つだけ。それは、「聞き役に徹する」ということです。自分にとって得意なことはたくさん話せるし、話題も豊富です。でもそれは同時に相手を置いてきぼりにしてしまう可能性がある。ということです。自分の得意なことを魅せる場であれば余計に、聞き役に徹して、聞かれたことに答えて、あとは背中でアピールするという姿勢が一番グッとくるのではないでしょうか。
楽しいなと思わせるコツ③ 「帰属理論」で本当の欲を満たせ
続いては、ワイナーの「帰属理論」です。帰属理論というのは、社会生活を営む上での人の動機付けを大きく3つに分けたものです。①親和動機(女性に多く、誰かと仲良くなりたいという動機)②承認動機(誰かに認められたいという動機)③達成動機(男性に多く、何かを成し遂げたいという動機)の3つになります。
この動機、性によって動機の比重が違います。もちろん個人差はありますが、女性の欲と男性の欲とでは満たされたと感じる欲の質に少し違いがあるようです。これを理解して、仮交際の時に相手の「欲」を満たすことで、相手の心をぐっとつかむことはできるのではないでしょうか。
女性に多い「親和動機」を満たすコツ
男性の方に仮交際中やってほしいことは、「相手と自分の共通点をたくさん見つけて、それを伝えること」です。
女性に多い親和動機。仲良くなりたいという欲を満たすために必要なことは、自分と相手の同じところがたくさん見つかることです。「あ、同じだ。」「この人もそうなんだ、なんか親近感わくな…」と、女性が心の中でつぶやけるような、そんな会話が仮交際の中でできたら最高です。
そのために、会話の中で積極的に使いたい言葉を紹介します。
効果的で使えるパワーワードは、
・「それ、すごく分かる」
・「一緒だ!」
・「実はぼくもそうなんだ。」
です。会話の中で、さりげなく自分と相手との共通点を口に出していくことで、親和性がアップしていきます。ぜひ、男性の方はここを気にしてほしいなと思います。
男性に多い「達成動機」を満たすコツ
女性の方に仮交際中やってほしいことは、「デートスポットの中に、達成欲を満たすものを取り入れる」ことです。
アウトドアでのデートなら
・スポーツ系(〇点でクリア!など達成できるもの)
・登山
インドアでのデートなら
・ボーリング(合計で〇点を目指そうなど)
・ゲームセンター(クレーンゲームなど、達成したかどうか分かりやすいもの)
・謎解き
などです。相手の得意そうなもので、達成したことが明らかに分かる工夫をして、一緒に何かを達成していくことで、親和性も上がります。そんな意味では、登山や謎解きなどはおすすめですね。(一緒に活動できるので)
自分が楽しいか確かめるコツ① 「スケーリング・クエスチョン」
スケーリング・クエスチョンとは、解決思考アプローチの一つで、点数をつけることで今の自分の心を読み解く方法です。
解決思考アプローチというのは、公認心理士や臨床心理士さんがカウンセリングで用いる方法の一つで、基本的な考え方としては「うまくいったら変えようとするな うまくいかなかったら別のことをせよ」というものになります。
IBJグループなどでは、デートの後に「ふりかえり」を入力するようなシステムがあります。そのふりかえりを読んで、アドバイザーがアドバイスをする仕組みになっています。
これを自分でやってみて、自分がこのお相手といる時間を楽しいと思えているのかどうかを振り返ろうというものになります。
楽しい10点楽しくない0点で、今日のデートを振り返る
まずは、ノートに今日のデートをふりかえって、点数をつけてみましょう。
0点は楽しくなかった
10点はめちゃくちゃ楽しかった
自分の中で合格点を決めておくと良いですね。例えば7点以上など。
7点以上なら、そのまま続けていきましょう、ということで、そこで終了です。
5点や6点など、自分の決めた合格点ではなかった場合、もう少しノートを書きながら考えていきます。
どうしたら、あと一点あげられるのだろうか?
そのあと、「どうしたらあと一点あげられそうか」という視点で考えていきます。
この時に大事なことは「まず、自分にできることを考える」ということです。詳しくは、「会話が続かない を 続く に変える 婚活術」をお読みいただきたいのですが、人は大きく分けて4つの思考タイプがあるといいます。
このときに、「相手が魅力的でないからだ」「相手が悪い」とお相手のことばかり原因に挙げていたら、それ以上点数を上げることはできなくなります。当然ですよね。過去と他人は変えられませんから。
それよりも、自分に何ができそうだったか、という視点でまずは考えます。
仲良くなれなかった→自分は共通点を相手に伝えていたのか
あまり楽しめなかった→自分はその時何を考えていたのか、次回工夫できそうなことはないのか
などなど、まずは自分に焦点を当てて、あと一点どうやったら上げられそうかを考えていきます。
自分にできそうなことが見つかって、次回あと一点上げられそうなら、仮交際を続けます。
どう考えても、原因がそのお相手にあって、自分が受け入れられないという場合には、そこで仮交際終了です。次の相手をみつけていきましょう。
「スケーリング・クエスチョン」をつかって、できるだけ感情的ではなく分析的に、自分の「楽しい」を見つけてみてください。
自分が楽しいか確かめるコツ⑤ 「場の理論」で真剣に考え抜く
最後に、自分が本当にその仮交際を楽しんでいるか知るコツとして紹介するのがレヴィンの「場の理論」というものです。これは、人の行動というのは、その人の特性(性格)と、周りの環境とが影響しているというものです。
上の絵でいえば、もともと几帳面な性格(特性)と、小雨が降っている(環境)の中で、この人は「傘をさす」という行動を選びました。これが、おおざっぱな性格の人なら、「このくらい濡れても平気」とかさをささないかもしれません。このように、同じような環境であっても性格によって行動は変わってくるし、逆に同じような特性(性格)であっても、いる環境によって行動は変わってきてしまう、というのが場の理論になります。
特性(性格)というものは、長年育ってきた環境で作られてきたもので、簡単に変えることは難しいです。でも、環境というのは、性格に比べたら自分の意志で変えやすいもの。そして影響力がかなりあるものです。
結婚というのは、大きな環境の変化になる
当たり前ですが、結婚というのは大きな環境の変化になります。それだけに、
「この人と結婚して本当に大丈夫なんだろうか」
「今の生活が変わることで自分はストレスに押しつぶされないだろうか」
「単純に楽しいというだけで、結婚相手を選んでよいのだろうか」
などなど、様々なことを考えると思います。
でも、これだけは断言できます。
「楽しいという感情はめちゃくちゃ大事」
仕事をするにも、結婚するにも、大きな環境の変化に向かっていくときに一番大切なことは、自分がワクワクするかどうかです。結婚というのは、墓場ではありません。世間のために、親のために結婚をするのではありません。自分が幸せになるために、自分が楽しいと思える人生を過ごすために結婚するんです。
だからこそ、楽しいという感情を大切にしてほしいと思うし、そこだけは自分を一番に考えてほしいと思います。
「いい人なのに、断ることが苦しい」
「何度も断られて心が折れそう」
そうならないためにも、真剣に考え抜くという姿勢が大切だと思っています。感情論もさることながら、自分のことをよく分析して、この人と作る環境は、自分の行動にどんな影響が出そうかな、と考え抜いてほしいなと思います。
まとめ 仮交際は、楽しいなと思えるかが次へのステップへのカギ!
まとめに入ります。今回紹介した仮交際でうまくいくコツ5選をおさらいします。
楽しませるコツ① 「単純接触効果」をつかって毎日つながろう
楽しませるコツ② 「環境閾値説」をつかって自分を輝かせられる場でデートをしよう
楽しませるコツ③ 「帰属理論」を使って男性は共通点見つけ、女性は達成感のある場所デートをしよう
楽しんでいるか知るコツ④ 「スケーリング・クエスチョン」で、自分の楽しいを点数化しよう
楽しんでいるか知るコツ⑤ 「場の理論」で、相手との環境は自分の行動にどんな影響が出そうか考えよう
仮交際は本当に短い期間で自分のことも相手のことも知っていかなくてはいけません。そんな中で少しでも「楽しい」を見つけられるコツを心理学の視点から紹介しました。ぜひ、多くの人が仮交際でうまくいってほしいな、と思います。
最後に、筆者おすすめの婚活サイトは「ゼクシィ縁結びエージェント」です。「【ゼクシィ縁結びエージェント】リアルな口コミまとめ」にも書きましたので、ぜひ迷っている方はお読みください。
みなさんが、永遠に幸せになりますように。